【初心者向け解説】コンピュータの基本:ハードウェアとは?【ICT】
ICT関連の用語で多々耳にする言葉に「ハードウェア」というものがあります。
聞いたことがあるけど、正直よくわからない。
一体どんな機能があるの?ソフトウェアとの違いは何?などについて解説します。
理解できる内容
- ハードウェアの定義
- ハードウェアを構成するパーツと役割
ハードウェアって何?
まず、ICTにおけるハードウェアは一般的に「物理的なもの」を示します。例えば、コンピュータそのものもハードウェアに含まれますし、ネットワークを構成するルータなどもハードウェアです。
特に細かい定義が実はなく、ソフトウェアとの対義語のような位置付けの言葉になっています。また、ハードウェアは単体で動作することはできないと言っても過言ではなく、ソフトウェアがないと動作しません。
ハードウェアを構成するパーツと役割
ハードウェアは物理的なもので、ソフトウェアがないと動作しないものがほとんどですが、ハードウェアもそれぞれの要素が存在しないといけません。
それでは、次に、ハードウェアにはどんなパーツが存在するのかについて紹介していきます。今回は主にパソコンで使用されているパーツを中心としてみます。
①CPU
CPUは「中央演算装置」と呼ばれており、名の示すとおりコンピュータ処理の中核を成す重要なパーツです。よく人の身体では「頭脳」に当たる部分と表現されています。
ハードウェア全体の処理や、ソフトウェアの処理などを一手に引き受けます。CPUの性能は「Hz(ヘルツ)」という周波数(クロック周波数)で表現されており、この数値が高ければ高いほど性能が良いとされています。ただし、CPUにはいくつかのモデルが存在しており、同じ周波数でもそのモデルによって最終的な性能に差が出てくるため、昨今では「モデルと周波数」で判断しないといけません。
また、CPUの有名なメーカーにはインテル社が挙げられます。「インテル入ってる」という有名なフレーズはCPUを知らずとも聞き覚えがあるのではないでしょうか。
②メモリ
メモリは「半導体記憶装置」と呼ばれており、CPUからの命令などを一時的に記憶するパーツです。
記憶する装置という言葉を聞くと、ハードディスクを想像される方もいらっしゃると思いますが、一般的にハードディスクは永続的な情報を記憶する用途で使用されています。
パソコンの中ではCPUが様々な処理を行なっていますが、次の処理を行うためには、今やっている処理をどこかに置いておかないといけません。メモリはその情報を確保しておくために使用されます。
CPUはどんなに性能が良くても原則として1つの処理しかできません(最近ではマルチコアというものがあったりしますがあくまで基本的な話として)。ですが、日頃あなたがパソコンを使用される際に、一つの処理をした際に終了するまで画面の前でじっと待っているでしょうか?
おそらくほとんどの方が、別の作業と並行していると思います。実はコンピュータは複数の処理を行うことが大の苦手なのです。そして、本来は一つの作業が終わると、それまでのことを全て忘れてしまいます。それでも複数のことを同時にやっているように見えているカラクリは、やっていることを一時的に記憶してくれるメモリの存在があるからなのです。
なお、メモリの性能は要領で判断します。単純に要領が大きいほど、記憶できる情報が大きいので高性能と言えます。
③ハードディスク(HDD)
ハードディスクは「主記憶装置」と呼ばれており、永続的に記憶しておきたい情報を格納するためのパーツです。
メモリも同じく記憶装置という扱いですが、前述のとおり、一時的にしか情報を持つことができないため、作業データやゲームの記録などはこちらに書き込みます。
ハードディスクの性能はメモリと同様に要領が大きい方が良いとされていますが、もう一つの指標としては、ハードディスクの種類が挙げられます。これは、ハードディスクの作りそのものの違いであり、一般的なものは本体の中に円盤状のパーツが格納されており、CDやDVDのようにそこに書き込んでいく仕組みです。
一方、ハードディスクの分類としてよく扱われるものの中に「SSD(ソリッドステートドライブ)」が挙げられます。正確にはハードディスクではありませんが、同様に主記憶装置として機能するため、使い方は同じです。ですが、SSDはハードディスクよりも小型で、円盤状のパーツに書き込むのではなく、内蔵のメモリに書き込む仕組みのため、動作音も無く高速に動作する特徴があります。
SSDはハードディスクよりも性能が良いのですが、まだまだ高価という大きな欠点はありますが、徐々に値段も下がっているため、今後の主流になると思います。