【コンピュータが苦手な人向け】ICTを受け入れるための3つの「良いこと」
プログラミング教育に興味はあるのだけれど「今でパソコンなんてほとんど触ったことがない」、「スマホは持っているけど、電話かLINEかゲームアプリくらいしかやらない」、「プログラミングは苦手過ぎて調べる気力すらない」とお嘆きのあなた。本格的に学ぶ以前に気持ちが後ろ向きになっていませんか?
プログラミング教育にかかわらず、あなたが教育する立場であるとすれば、後ろ向きな気持ちで学ぶことは到底不可能なことであることはお気づきだと思います。
ですが、安心してください!苦手意識を克服する前に、まずは意識を変えてみませんか?今回はICTをどのように受け入れれば良いのかという心構えを伝授したいと思います。
理解しなくて良い
筆者がICTに苦手意識を持っている人にはまずこのようにお伝えしています。あまりにも元も子もないことを言っているので、まず受け入れられることはないのですが「理解しなくて良い」というのは気持ちのハードルを下げるための発言です。
ICTの分野は一筋縄では行かないことが多いです。例えば、パソコンの仕組みを理解して使おうと思った場合、物理的な構造やネットワークの知識、WindowsやMac OSなどのオペレーティングシステム、その他諸々の知識が必要です。プログラミング教育に関わる人や、IT業界に関わる人が全てを理解しているのかと言えば、Noですよね。仮に全てを理解している人がいたとしてもごくわずかなものです。
つまり「理解しなくて良い」と言う言葉は「コンピュータやシステムなどの中身、詳細については理解しなくて良い」ということを示唆しています。詳細に解説をしても良いのですが、気持ちのハードルを下げるために一言で言っているのです。
マネをすれば良い
次にお伝えしているのは「マネをすれば良い」ということです。でも、何をマネすれば良いのか?それができないから困っているという声も聞きますが、それは大いなる勘違いだと考えています。
マネをするものにピンとこなかったり、マネをしようにもできなかったりするのは、つまり「意識が高すぎて身の丈を超えている可能性が高い」のです。
極端な例ですが、あなたが数学が好きで、買い物の計算が早かったり、数式は中学レベルであれば理解できているからといって、いきなりフェルマーの最終定理にチャレンジしようと思うでしょうか?仮に意識高く臨んだとしても大半の場合は撃沈してしまうのではないでしょうか。でも、中学レベルの同等の数式や、高校1年生レベルであれば「できそうだな」という感覚はお分かりいただけると思います。
少々話は脱線しましたが、ICTも同様で、例えば授業でScratchを扱う場合も、参考書だったり公式のチュートリアルだったり「理解できるレベル」からマネしてみましょう。
しかし、この方法には一つ欠点があり「感動が無い」のです。
言われたとおり(本などに載っているとおり)にプログラムを組んでいるだけなので、最初は「おー、動いたー」程度の感動はあると思いますが、それを超える感動はおそらく無いでしょう。
ですが、まずはこれで慣れていくしかないのでここは覚悟をしてマネをしてみましょう。ICTの場合、答えは無限にあるので、まずは基本的なパターンを身に着けてください。それでも物足りないという人は次を参考にしていただくと良いと思います。
壊してしまえば良い
マネをして動作を知ったあなたはきっとこう思うはずです「別のパターンを実現するためにはどうすれば良いのだろうか?」この疑問にぶち当たるために必要な準備がまずは「マネ」をして「正解のパターン」を理解することだったのです。
ICTだけに限らずの話ですが「トライ・アンド・エラー」は当たり前です。しかもICTに限って言えば、仮にいじくり回して正常に動かなくなっても、元に戻す方法が簡単です。
例えば、Scratchで10回同じ処理を繰り返す命令を動かしたあなたは、次は20回にしてみようと思った場合、おそらく「10」と書かれている部分を変更してみるのが良さそうだと思うはずです。
まずは正解パターンを知ってあとは好きなだけ壊してしまえば良いのです。繰り返しですが、ICTは簡単にやり直しができますし、正解ではないパターンも理解しておかないと、応用が利きません。
単純なことではありますが、ICTに慣れるためには、あなたが理解できる部分から徐々トライ・アンド・エラーで応用につなげる方法が一番良いでしょう。
ある程度慣れて来てから次のステップに移ることをオススメします。